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【子育てブログ初投稿】愛情とは“時間”であり“安心”である 反面教師から学んだこと?


こんにちは。代表の日野ミカエル大輔です。

今日は、少し勇気を出して、子育てに関するブログを初めて書いてみようと思います。

でもこれは、よくある「子育てノウハウ」のブログではありません。

正直に言いますと、私自身の幼少期は決して“普通”とは言えないものでした。ある意味では「夜回り先生」の本に登場しそうな、複雑な背景を持つ一人の子どもでした。

ただ、それを「かわいそうだった」とか「同情してほしい」という気持ちで書くのではありません。

むしろその過去を“反面教師”として活かしながら、今、息子にどんな愛情表現をしているのかを、等身大で共有してみたいのです。

※一部、暴力的または不快に感じられる表現が含まれる可能性があります。ご了承ください。

子どもにとって「愛情」とは何か?

「子どもへの愛情って、どのくらい伝えるべきなんだろう?」

私自身、親になったときに何度も考えました。そして出した答えは、とてもシンプルでした。

できるだけ多くの“時間”を、できるだけ“安心”できる形で過ごすこと。

1. 自己肯定感を育む

親からのスキンシップ、温かい言葉、関心——これらは、子どもに「自分は大切な存在なんだ」と感じさせ、自己肯定感を育てます。

2. ストレス耐性・情緒の安定

愛情をしっかり受けて育った子どもは、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が抑えられ、情緒が安定しやすいと言われています。

3. 社会性・共感性の発達

他人に対する思いやりや共感力は、親との関わりの中で自然に身についていくもの。これは“ミラーニューロン”の働きや模倣学習を通じて育まれます。

4. 問題行動の予防

親の愛情不足は、攻撃性や非行などのリスク因子になります。逆に言えば、**「承認されている実感」**があれば、子どもは無理に反社会的な行動で自分を主張する必要がなくなるのです。

5. 学習意欲・自己調整力の向上

親の愛情は、子どもにとっての“安全基地”になります。その安心感が、チャレンジ精神や学習意欲、自己コントロール力を高めてくれます。


我が家の愛情表現、ちょっと紹介します

最近の子どもたちは、テレビやYouTubeなど、デジタルな時間が増えがちです。

でも、私は「時間を制限する」よりも、“一緒にいる空間を安心で満たすこと”を意識しています。

・膝の上で抱っこしながら一緒に動画を見る・ソファで腕の中に包んであげる・日常的にほっぺにチュー(授業参観でもやっちゃいます笑)

小さな子どもは、どんなときも“親のそばにいたい”んです。

リモート会議中でも、膝に乗せて一緒に参加させてみるのもアリかもしれません。オフィスに連れて行くのも、きっと良い思い出になるはずです。

親との時間は、一生の宝物になります。

反面教師エピソード:港区のビルの陰で育った私

私は、東京都港区東麻布3丁目で生まれ育ちました。

「港区」と聞くと、多くの人がきらびやかな夜景や高級住宅街、セレブな暮らしを思い浮かべるでしょう。事実、父はかつて億万長者と呼ばれるほどの財を築いた人でした。けれど、私が育ったのは、そんな“港区の光”の部分ではありませんでした。むしろ、高層ビルの陰に取り残された、小さな生活の隙間で育ったのです。

父とは幼少期時代は暮らしたことがありません。スキンシップも、抱きしめられた記憶もない。彼の存在は、ただ遠くの誰かのようでした。

母は、父の不倫相手として私を身ごもったと聞かされました。その事実が、家庭に影を落とさないはずがありませんでした。

母は夜の世界で働いており、私が眠る頃に出かけ、私が目を覚ます頃にはまだ帰ってこない。朝食の記憶がほとんどないのは、単なる忘却ではなく、「その時間」がそもそも存在しなかったからだと思います。

家に帰ると、誰もいない部屋。リビングには、たくさんのVHSテープが無造作に積まれていました。私は幼い頃から、その古びた映画たちを繰り返し観ることで、孤独をごまかしていたのです。

スクリーンの中の“家族”たちは、笑い合い、泣き合い、抱き合っていました。その光景を見ながら、私は無意識に、「本当の家庭」ってああいうものなのかなと想像していたのかもしれません。

けれど、現実は厳しく冷たいものでした。母は、日々のストレスからか、私に向かってこう言いました。

「あんたなんて、生まれてこなきゃよかった」「出来損ない」

そんな言葉が、まるで日常会話のように浴びせられる日々。

私は、誰にも相談できず、ただただ静かに傷ついていくことしかできませんでした。

愛情というものが、どういう形をしているのか。それを知らないまま、大人になった私が今、子育てをしている。

だからこそ、私は自分の過去を「反面教師」として活かしたいのです。“なかった”経験を、“与える”ことで埋めていく。それが、私なりの父親像なのかもしれません


「ごはん」と「言葉」が、子どもを育てる

私は今、4歳の息子と暮らしています。私が育てられなかった方法で、息子を育てる毎日です。

・「おいしいね」と言いながら一緒にご飯を食べる・小さなことでもたくさん褒める・どんなに忙しくても、目を見て話す。大人が話あっていても声をかけられたら一度会話を止め、息子の話を最優先します。

どんなに貧しくても、家族で囲むご飯はとってもおいしい。

他人と比べるのではなく、「今ある環境」に感謝すること。そして、毎日「愛してる」と伝えることに全力を注いでいます。


最後に

今の私があるのは、間違いなく過去の経験があったからです。

だからこそ私は、愛情のチカラを信じています。

息子の笑顔やコミュニケーション能力の高さを見るたびに、「この育て方でよかった」と思えます。きっと将来、学業や仕事、人生のあらゆる場面で力になってくれるはずです。

「この経験が、同じように悩む誰かのヒントになれば嬉しいです」


日野ミカエル大輔
日野ミカエル大輔




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